パンカル半島は、あのプラトンの”Atlantis”か ―歴史上の「宝の島」Punt, Ophirを考える

カテゴリー: 最新情報,前線ルポ

Facebook: Nara Akira

プラトンPlatoのアトランティス話は、遠い昔の繁栄したが海没した王国についてのものです。そこで、人類史の流れの中でロマンの「宝島」は何処かを求め続けた活動の視点から考えます。

①我々に繫がる現生人類は、アフリカで誕生し出アフリカ(10万年前頃)後、アジアではユーラシア南部をパンカルPangkal地域(南印~北豪:古DNA共通)に至り、北上して拡がり続けました。

2万年前頃には寒冷降雪地への適応変化をしたDNA型の人々がシベリアからベーリングBering地峡を越えて新大陸アメリカに渡り、南下を続けて学者を驚かすスピードで南米南端にまで達しています。

②ところが最近の研究(Harvard医科大)で、一部の南米アマゾン部族に古い南方のパンカル原型DNA(寒冷降雪地への適応型でない、ベーリング地峡からの進入型でない)が見つかるという驚きの発見がありました。

パンカル地域から直路、赤道沿いに南米に至るルートは、これまで確認された遺物等では1桁違いの全く新しい(3千年前頃以降)ものであることから、日本を経由しlewat Jepang北太平洋を横断、米大陸太平洋岸を南下したルートRLPPが、これまでの古い遺物の発見などから考えられます。

③他方、アトランティスに類似したこととして、エジプトのヒエログリフに残る神の国・宝物のある地”Punt”、そしてユダヤ民族栄光の実在のソロモン王が宝物を得た”Ophir”があります。

これらは、マルコ・ポーロが伝えた”Zipangu”(当地ではJepang)含め大航海時代のポルトガル、スペインの海外進出にも影響しています。

④そして、Atlantis, Punt, Ophir は何処かについてという関係から大変興味深いのが大航海商人のフェニキアPhoenicia人です。

これらを下図に記し検討することとします。白字・線は万年の先史で、黒字は古代史と地名、黄色はフェニキアについてです。

標題は、人類の展開、ルートLPP説(RLPP)、「宝島」伝説、そしてフェニキアとし、関連を総合的に考えるものです。

 

赤は、「宝島」関連地です。

白部から説明しますと、まず出アフリカ、パンカル原型DNAの遠隔地における共通性、米大陸への2ルート、そしてAtlantisです。米大陸への2ルートについては、近年、とみに先史遺跡研究に成果を挙げている米国に期待しています。

黒部の「宝島」の特にOphir候補地説ですが、Solomon諸島は正に王の名のとおりですし、南米Peru説を唱える学者がいます。Puntについては、世界の学者が依然、探していますがフェニキアとの関係をもっと調べる必要があると思い紹介します。

黄色のフェニキアPhoeniciaは、同民族の移動、確認された初期及び活躍の時代です。特にエジプトとの関係が大変興味深いですし、確認されている始まりの12,000年前は、Atlantis同様に人類史上で注目される画期的な時期(更新世から完新世)です。

次回、それぞれのファクターから総合的に検討いたします。

 

↑トップへ