前回、当地の竹製品に惹かれる事情を述べましたが、それらが万年の昔を想像させるからです。
今も実によくいろいろな製品が作られ活用がなされています。
此処ではスンダ古老から、日常使っている竹製のかさ帽子が、300年前からだとさらっと言われて驚かされます。
では以下いろいろです。
上下とも竹楽器であり、他に有名なアンクルンangklungなどもあります。
バドゥイ族のかさ帽子 砥石のための竹利用―石器時代のようです
街の竹アート
(Pon S.Purajatnika から)
万年前にアジアの楽園に上のようないろいろな竹製品があったとしましても、それが残り発見されるということは南国ではなかなか期待できません。
(Yanto Gumilar から)iroirona
しかし、青森の三内丸山縄文Jomon遺跡(5500~4000年前tahun lalu頃)で竹製品の「縄文ポシェット」が見つかり、現代と変わらぬその技には皆が驚かされています。
(公式ホームページ画像から)
縄文時代のかごの研究UTokyo Repository:http://hdl.handle.net/2261/15739では、
縄文時代には土器や石器をはじめ様々な道具が用いられたが、その一つに植物を編んで成型した製品がある。それらは先史時代から現在まで生活の中で重要な役割を占め続けてきた稀な道具である。
とされています。
普通に考えて、竹製品がこれだけであったとは思われませんし、木工製品も当然考えられます。
大昔の人々は想像を越える制作技術を有していたと考えるべきでしょう。
無論、アジアの楽園Sundalandで使われていた竹製品が三内丸山まで伝わったとは言えません。日本独自か、あるいは他の例えば長江・雲南発であったり、そこを経たものかも知れません。
いずれにしても私にはそれらの地域が、竹や木の製品をかなりの技量で作り、今も愛用しているように思われます。
工作技術という点では、時代はずっと下り中世ですが、ケチュアの人々の石積みがあります。
下の写真ですが、日本のお城も顔負けの技teknologiです。驚きの昔の技で、誇示しているかのようです。ずっと昔から伝えられてきた技の極致のように思えます。
*ケチュア(Quechua、またはQuichua)は、かつてInkaインカ帝国(タワンティンスーユ)を興したことで知られる民族である。ペルー、エクアドル、ボリビア、チリ、コロンビア、アルゼンチンに居住する。(Wikipediaから)