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楽園Sundalandの現代史です。70年前の今日、闘士スカルノとハッタは、太陽が昇った10:30過ぎに、スカルノ邸に設えられた演壇に上がる歴史的瞬間を迎えました。
集まった皆の前で闘士スカルノは、これまでの皆の努力を述べた前言の後、独立を宣言し、権力等の移譲事項が遺漏なく、かつ速やかに主催されることを宣しました。
しかし、宣言や唱えるだけで独立や平和がもたらされるわけではないことを青年活動家たちも認識することになります。
戻ってきた特に蘭軍に対し、血を流す抵抗を伴って幾多の曲折の中、4年半の歳月がかかりましたから。
何しろ勝利した連合国側として戻ってきた蘭軍の司令官は、なあにまた300年、同じことをしてやるだけさと答える意識でしたので。
(尤も、日本によって覚醒し訓練されたインドネシア人の力を見誤っていましたが。)
そしてこの独立戦争の中で、この地に残った元日本軍人の命を賭した関わり、独立勢力への巧妙な武器・弾薬等の支援などがありましたが、細部はまだ歴史の中に埋もれています。
但し、前回報告しましたスカルノ初代大統領が、日本の地に元日本軍人に対する記念碑を建てたという前例のない行動が、実情を何より雄弁に語っていると思います。
さて、当地では各地で式典が行われ、競り合う楽しいイベントが行われました。
テレビで見た独立(大統領)宮殿での式典では、150m四方くらいの前庭に代表の軍部隊等が整列する中、大統領臨場、女性兵士による大統領からの国旗の受領と男性兵士による掲揚、宗教指導者の辞、戦闘機部隊の飛行、音楽演奏などがありました。
特筆すべきは、大統領の式辞はなく2名の中学生男女が、一節づつ交互に語る未来を見据えたインドネシアの方向を述べました。独立宣言が行われた頃の時間にです。
来賓席には、近郊から招待された生徒が沢山見えました。
画面を見ていた限り、観えた女性兵士比率が高く、また、来賓側に生徒さんが多かったことは、お国も参考にしたらと感じました。
街の方では笑い声の中、いろいろな競争イベントが行われていました。宝取りは柱に油が塗られています。煎餅食い競争と綱引きは、ここと日本くらいでしょうか。しかもジルバブ女性が。
万年の歴史の厚みを持つ山の神の力の強い民だと感じました。そして小さい子供が多く目につきます。
本日、新聞は休刊でした。(?)