「歴しニア」報告  日本史、世界標準のアジア始まり時代に注目!

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1図母系のミトコンドリアは出アフリカ後、東進した沿岸から河川を北上遡行・西進遡上していることに注目であり、日本は旧石器遺跡(この検討に関わる500件以上の圧倒的に充実の遺跡状況)も示すように、沖縄への南下、北海道への北上史なのです。

そして赤1点鎖線で区分されるA:沿岸海民族とB:内陸狩猟族を認識することが重要で、それぞれがベリンジアに向かう「最初のアメリカ人・先住民」検討に必須です。2図父系も同様ですが、日本の発信不足か、カットされているのが大変残念です。出アフリカ後、東進して熱帯雨林でも暮らせて変化した「インマレイド」が、ユーラシア東部をインド洋沿岸から北上し太平洋西岸から西進して、やがて内陸で寒冷・降雪・強風の環境に適応し「モンゴロイド」化したことが重要で、やがてこの南下が大きな影響をアジアのみならずアメリカ新大陸にも及びます。3図は始まり時代の父系始祖が、遠く離れた日本、チベット、アンダマン諸島で類縁性が見られ、遺伝子の浮動の可能性は有り得るものの、最古級の痕跡が人里離れた高山、離島で維持されたものとも考えられ、日本語が隣国と違う孤立的であることもこの古さから理解できます。

以上のことなどから、4図巷間本・博物館にみられる3方向黒線渡来図「日本人は何処から?」は、世界の移住常識からすると、学生・生徒に「北上史」を認識させない誤解を与える誤り図であり、世界が期待する「最初のアメリカ人・先住民」検討に参加しない「閉じこもり」問題図です。また、外国の資料では、アイヌが鎌倉時代に登場(北海道大学DNA分析)を全く知らない、「先住民族」という誤解があるのは、歴史検討の大きな問題です。世界に発信し、世界人類史の国際研究に、膨大なウポポイ予算から充当し、日本は貢献すべきです。

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