大問題です(祖代会員の情報)。有名大書店の歴史コーナーに行くと、2代目「縄文」からで、始まりの初代・祖代・旧石器時代の標記が無く、書籍も殆どありません。また、多社競うように多点数を出版していますが、日本始まりの祖先のことを北部九州への渡海からきちんと解説した本は、1冊も無い異常です。
つまり、言わば企業の社史関係の本は沢山あっても初代・創業のことを解説した本が無い、2代目からしか記述がない異常 という訳なのです。初代時代はよく分からないからは屁理屈で、日本の場合、 1万件を超える旧石器遺跡は、大昔にしては 十分 に明らかにしているのです。さて、現生人類の移住史で、①日本列島に入って来た線が何故、九州で止まる異常なのか?おそらく北海道への北上と沖縄への南下を示したくない(遺跡が示しており分からない訳ではない)からで、特に北海道への北上をはっきりさせたくないからでしょう。つまり北方から入って来た、来たかもしれないとしたいからでしょう。しかし、1万件の遺跡はそんな思惑を否定しています。次に、②始まりは、後期旧石器時代、無土器・先土器時代、岩宿時代などと今の学校は、先史の明らかなことに比し扱いが曖昧で、英語で言っても国際的でなく、人を付ければ 先土器時代人など英語では 更に訳が分かりません。
一つには、③ちゃんと大切な祖先、始まりの祖先の時代として認識していないおかしな問題です。例えば、27,000年前の石垣島祖人・白保竿根田原洞穴人について、世界の学生がいる教室で、これは何処の人骨かと訊けば、分かっている学生は「日本」と答えます。じゃあ「アルタミラの洞窟絵は」と訊けば「スペイン」と欧州の学生が少し誇らしげに答えます。こういう事に対し、その頃には、日本やスペインなど無かったと言って訳わかららなくするおかしな教授がいて、曖昧となりボヤけさせられて放置されているのです。世界先史考古学で金メダル級である、北部九州への家族での渡海、造舟・外洋操舟、 伊豆の海の行き来、磨製石器、陥し穴猟、環状キャンプ、釣り針などなど、初代の(日本)祖人Proto-Japaneseは分かっている方だし、当時としては先進の海民性ある原始人ではないのに、そこを言わずに原始的な狩猟採集民だったで終わらせているのです。そもそもフネを造り家族が外洋を渡海する操舟認知力は大変なモノであり、文化的な物も海辺・川辺の暮らしに木や骨などで作っていて残っていないのでしょう。それでは何故、そんなことがと言えば、隣国に比し島国であったので当時の豊かな先史が分かることと誇らしい先進の海民性がはっきりして、隣国の歴史が古い或いは日本へ伝えたと言っていること(自虐)が崩れる忖度からでしょう。
どんな企業の社史も創業時代を見つめます。新たに分かって来たこれらの事、始まりの祖先の誇るに足る先史をしっかり子供に教え、世界に発信して誤解を正さねばなりません。