これまで、沿岸ルート図中央のコロンビア分岐点の人類史における意義を紹介しました。今、南米アマゾンで岩絵 (12,000年前) の大発見ニュースが飛び込んできましたが、 南米は注目です 。
チリ・モンテヴェルデ遺跡で太平洋沿岸ルートに目を向けさせ、それまでの「北米無氷回廊からの シベリア人による南下通過による拡散」定説を覆しました。他方、豪アボリジニと類似のLuzia人骨やアマゾン3古部族のDNA調査や南端の先住民フェゴ人調査などで、南米先史の多様性(最初アボリジニ系次いでモンゴロイド系が進入)を示しました。問題は東南アジア・豪州から、万年の昔に太平洋横断で多くの家族が南米にやって来たとはとても考えられませんので、学者たちが頭を抱えています。大西洋横断もDNA分析で先住アジア系であり、実行上もとても成り立ちません(ずっと時代を経て、アフリカから5人の船乗りの3人が生きてブラジルに達していますが)。
しかし、世界人類史の「北上史観」に立ち、北海道に注目した補助線を引けば、特に昆布ハイウェイというルートの上図環太平洋移住(MPOR説)として理論歴史考古学上は、理解できるのです。海水面の100m近い上昇で沿岸痕跡の発見が困難なため、実証上は言えてないということなのですが、北海道をきちんと発信していない(次回説明)ことも理由なのです。ともかく子供に世界に、北海道・北上史観・太平洋沿岸ルートを発信しましょう。