日本人は何処から?3方向渡来図の出発地(赤丸)がおかしく、B1地域とちゃんと描くべきです(Aからなら意味なし)。ところがここで、ジンギスカンにびっくりした欧米学者の誤りは、AとB1を同じ「古モンゴロイド」と呼んでいることです。
本来、B1がその後、降雪寒冷に適応して体が変化した(平たい顔、細い目、貧毛、短足・手など)人たちをモンゴロイド(B2)と呼ぶべきなのです。このB1とは何かが、出アフリカ後に何処をどう来たのか、どのくらいの量か、どんな変化か、混じり合いと時代の差もあり、「訳分かりません」。そして、3方向からの人たちを混ぜ合わせたらどんな人たちになるのか、これも図を入口で止めているので「訳分かりません」。つまり、単一民族ではないと言いたいだけの印象操作図ですから学問足り得ません。決定的なのは、DNAもさることながら3方向を描くなら重要となる言語であり、AとB1は万年を遡って違うのです。それはA環太平洋語族とB1内陸の諸語族の違いなのです(次回)。
日本人は何処から、誰?は、約4万年前から始まり3万年前には列島中に拡がった Aの西太平洋沿岸族の北上を基本に、後でいろいろに渡来した者たちなのです。重要なことは、いろいろ渡来して混じり合っても言葉の基本、文化習俗に共通性の幹があることなのです。言葉の基本を変えるような大量の人の流入や征服は無かったのです。違いは地域の特性に応じた暮らしぶりと方言なのです。