最古4題、「水辺の民」の、脱「狩猟採集民」宣言!

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下図の通り、列島史始まりの頃のこの地域には、①伊豆の黒潮分岐流を舟で渡って神津・恩馳島の黒耀石の採取に行き来していた、③釣針で魚を獲っていた、④土器で魚特に鮭を調理・貯蔵していたという世界で発見されたうちでは最古のモノ事が知られています。

今回、韓国東北内陸の江原道・旌善の洞窟で見つかっていた漁網の錘の石が、2.9万年前という最古の物であることが分ったとの延世大学博物館の発表を仏AFPが伝えました。

日本の陥し穴による鹿猟(3万年前)に比すべき古さと技術の生業の方法です。

問題は、これらの人々は明らかに海の民あるいは川を遡って行って派生した暮らしぶりの人々です。

漁撈・採集はもとより後々には交易専業であったり広大な太平洋の島々に暮らすこととした人々、家船暮らしをしたり海賊になったり大航海に乗り出した者、そして近代の海運を担った人たちなどの始まりと認識すべきでしょう。

「狩猟採集民」で括る事は妥当でなく、主に海・川・湖沼などの場で、やがて多様に暮らしていくことになる「水辺の民」とでも称すべきでしょう。

特にアジアでは注目すべきであり、我が国においてすら歴史の傍らに扱われがちですが、始まり時代は主流であったことを強調したいです。(脱「欧米か?」)

(了)

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