北京周口店の田園洞人に思う

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4万年前の日本祖人と同じく、かつて北京原人(50万年前頃)が発見された所(北京市街南西50km)の近くで(6km)、田園洞人(下顎骨、四肢骨の一部)がその時代に居たことが発表されました(2013年)。

漢民族の祖先だそうです。

ネアンデルタールやデニソワ旧人のDNAは僅かしか持たず、欧州人祖先(コーカソイド)と違うアジア人で、アメリカ先住民とも密接な血縁だそうです。

DNAの型が分かりませんので何とも言えません。

写真の誇らしげに観ている石器は、我が方のナイフ形(杉久保型)のように見えます。

日本のその時代は、ナイフ型の前の粗削り素朴な物のナイフ型の時代(4~3.5万年前)でした。

下図のミトコンドリアDNAのM9例が示すように、現生人類の出アフリカ後の流れの東進はSundalandに至り豪州へと、北上して日本列島などへとなります。

その後の大陸内部の強い影響力(黄色)で、痕跡は島や奥地、深い山中などに残る分かり易いものとなっています。

いずれにしてもこの田園洞人は、家族が舟を造って数十kmの外洋を越えて九州に渡って来た曙海の畔の「海辺の民」とは暮らしぶりの違う人たちだったようです。

その使用石器から、恐らく狩猟が専らだった西から来た人たちだったのではと考えます。

(了)

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