アフリカ発の我らが祖先である現生人類が、どのように世界に拡がったのかについて、日本列島は、今の①Wikipediaのようにこれまで長らく無視されてきました。
私はここ2年くらい当ブログで「日本祖人」を発信してきましたが、なんと上図のように②National Geographic誌が、日本列島のみならず(日本祖人の)渡米まで入れるようになりました。
③、④もそれぞれミトコンドリアDNAや人体などから赤丸のようなことで入り始めました。そして、環太平洋ルートから大陸の方へという拡がり方の表現も注目されます。
これらの②から④まで、どのようなことの結果から図に描かれているのかは不明ですが。
因みに私は、南米チリ遺跡やアマゾン古DNA,ブラジルの遺跡等から日本祖人子孫が太平洋沿岸を南下し、南米にまで拡がったと考える自説の環太平洋移動・移住MPOR(Migration along Pacific Ocean Rim)を提唱しています。
日本列島へは、4万年前頃に現生人類がやってきたという事で学界に異論はありません。
しかし、ここに掲載した図と異なり、列島史始まり期に大陸内部から日本列島に渡来したという、私には考えられない異説もあるようです。
更に、4万年前からの日本祖代間に九州から北上して北海道にまで拡がったにも拘わらず、時代を曖昧にして大陸から(あっても旧人)や北方からも来た(2万年前頃)という紛らわしい、下図と異なる図説もあるようです。
やっと祖先始まりの日本列島史が世界の議論の俎上に上がって来たことを喜びつつ、誤解を生まない図説に基づく議論の深まりを期待するものです。
なお、Yハプログループはどうかという意見があり、ネットチェックしたところ、Sundaland, 渡米、そして南米までが画れており環太平洋移動・移住MPOR自説を支持していることが分かりました。
いずれにしろ、私たちの始まりの祖先について、少なくとも大要を義務教育教科書に記述する時期が来たと考えています。
(了)