前々回、世界史上の驚異として3.7万年前に20kmの黒潮分岐流を越えて、伊豆諸島で黒耀石を採取するため行き来していたことを記しました。
しかし、始まりを考えますと4万年前に40km以上を越えて北部九州に来ていますので、日本人にとっては不思議でも何でもありません。
始まりは、五島列島であったも知れず、また、南西諸島・与那国島であったかも知れませんが、移動・移住の容易性から対馬の可能性が高いと考えています。
そして、3万年前にはほぼ列島中に拡がっていましたから男女で来ており、また、距離と水深が10m以上ありましたので舟(筏含む)で渡って来ています。
いずれにしろこの古さでこのように始まった日本祖人は、やはり世界史上の特色ある、特筆すべき人たちです。
海を越えて来たこの人たちが、北海道で留まっていて北上しなかったと考えるのは不自然です。
無人の島・沿岸をアメリカまで行ったことでしょう。
他方、史実の裏付けのないアイヌ「先住民」国会決議(平成20年)は、訂正です。アイヌ「人権尊重」決議へと。
対馬いや九州の人たちですら「先住民」などと、誰も主張していませんので。
なお近年になって、始まりの対馬の地、地域の文化の防衛対策が求められているように感じています。
(了)