最初の渡米ルートが、ベーリング海岸沿いに北米大陸北西岸にということが多数説になってきましたが、数十mという海水面の上昇により直接の証拠の発見は大変困難です。
そこで沿岸・内陸に痕跡を探しますが、下図の通り南米アンデス高地に痕跡があるようです。
それは、成人T細胞白血病を発症させるHTLV-1ウィルスのキャリアに関してです。
このウィルスの世界分布から、現生人類がアフリカを出る頃から保有していたとみられますが、遠隔のアンデス高地人の保有が見つかりました。
これは正に、人類の東進と環太平洋移住移動の流れでムリなく理解できます。
現在の日本でも九州、北海道、四国、離島などや人里離れたところで見つかるようで、縄文痕跡(日本祖代とも?)と符合していると言われています。
1500年前のアンデスのミイラのウィルスの塩基配列から日本人との類縁が明らかになってますので、少なくとも近現代の日本人の移住による訳では有りません。
彼らがB・シベリアタイプでなく、A・日本人と類縁であることは注目されます。
南米では、既に米Harvard医科大がアマゾンで古いDNAを発見しています。
また、ブラジルで2万年を越えるという遺跡が見つかったという情報から環太平洋移住移動MPOR説の意を強くしていますが、南米はまだまだ人里離れた所にお宝がありそうな期待が持たれます。
日本祖人の初渡米:https://youtu.be/BGrhO1ntyYo
(了)