最初のアメリカ人、そのルートと時代

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かっては、シベリア・アジア人がベーリング地峡を大型哺乳動物を追って越えてカナダ大氷床の隙間通路である無氷回廊を南下したルートからが定説でした。

現在では、既に多くの学者がそのルートがベーリング地峡南岸-北米大陸大平洋岸の昆布kelpハイウェイ沿いからだと考えるに至っています。

そこで焦点は、A:北海道からの日本祖人か、それともb:シベリア狩猟族のいずれかということになる筈のものですが、まだ、明確にそこを打ち出して論じたものはありません。

依然として、現在の先住民の大多数のDNAがシベリア・アジア人系であることから、ルートは変わっても人については何となくそのままというのが実情だと思います。

近年、ブラジルで発見されている古い遺跡(約23,000年前)の問題があり、最寒冷期を過ぎて(1万数千年以降)でないと南下できない、という大方の常識ではこの遺跡を解釈できません。

また、東南アジア・豪州の先住民とDNAが近い(驚くことに北米やシベリアでない)アマゾン古部族について、議論がありあるいは頭抱えているということなのでしょうか。

アマゾン古部族については、直路の太平洋横断が歴史的に全く実証材料がありませんので、ハーバード医科大の折角の貴重なDNA調査研究の分析結果が浮いているようです。

 

かねて当サイトが提唱しております環太平洋移動移住MPOR説で、A:北海道からと考えれば、ルートも時期も悩まず説明できると思うのですが。(ま、その種の最新の発見を踏まえて説の方が作られている訳ですが)

あの100年越しのアインシュタインの「重力波」の方は、やっと証明されて来ているようですね。

(了)

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