これまで現生人類が出アフリカからユーラシア海浜を東進し、タミル、アジアの楽園Sundaland、そして北上して行った海浜ルートrute pantai lautを見てきました。 この北上により、日本には3万数千年前頃から進出し始めて全土に拡がり、2万年前頃には樺太方面から北海道へ進出してきた部族もおりました。 近年、中国南部湖南省で発見された人骨が、伝えられるように8万年前以前とすれば、約7万年前の楽園内トバToba(インドネシア・スマトラ島)の大噴火が注目されます。 特に、楽園西部やインド亜大陸方面に大きな被害をもたらしたことと思います。5万年前頃に新人類は言語など大きな進化を遂げたと言われていますが、大噴火災害の困難が食料の獲得や精神的、心理的な影響を与えたのかもしれません。 さて、この現生人類のアジアにおける進出展開は、インド亜大陸、東南アジア、極東地域において、アジア人の基層となる海浜・河岸ルートの万年の言語と文化をもたらしました。 他方、ユーラシアの内陸には、大型哺乳動物を狩猟しつつ寒冷地への適応を遂げて遊牧を行うなど、海浜ルートで水産物をしっかり食する人々とは異なる人々がいます。 内陸で大型動物を仕留めて食し寒冷に耐え、体格が大きく戦いにも強い集団の生活文化・言語の影響dampak kehidupan pedalamanがユーラシア東・南沿辺に及ぶようになってきました。 楽園の過半が海没(約7千年前)した後、内陸アーリア人は北西からインド亜大陸へ、中国の中・西部、北部の内陸人や内陸タイ人はユーラシア東部沿岸地域にまで拡って行きました。 インドネシアにもタイ・マレーシア方向とフィリッピン方向から、3,500年前頃に人々の大きな移動流入がありました。 そして、新たに拡がった内陸言語・文化の強い影響から、基層となっていた万年の生活文化・言語は、インド亜大陸南部、ヒマラヤ及び中国南部等の山岳地域、ユーラシア東・南の日本、インドネシアなどの島々(太平洋含む)に残ったものと考えます。 その①基層の海浜・河岸的なるものと②その後の新たな内陸的なるものと③それらの混合・中間的なるものを特徴とする人々の違いが生じました。 それらは今に残り感じられるもので、現在、世界発展の焦点となってきたアジアの地域認識、人々の区分認識の基礎になるものと考えます。
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