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アジアの楽園Sundalandからの人類展開の北上ルート上で、これまでの認識より2-3万年は古い現生人類の歯が発見され、その細部の状況が確認されたという驚きのニュースです。
47 Gigi yang hampir awal manusia modern masa Pleistosen, lebih kuno daripada 80,000 tahun lalu, ditemukan di Daoxian Hunan, Cina selatan.
Majalah Nature memuat berita itu dan Prasejarah manusia modern direvisi. Letusan Toba kuno muncul sebagai tema sangat penting.
A.どんな人類考古学上の発見?
中国南部の湖南省の洞窟内で、8万年以上前とみられる現生人類の歯が多数発見されたと科学誌Nature(14 October 2015)が報じました。
B.発見の意味合いは?
これまで、人類の出アフリカ後の展開時期の見方は6万年前頃というものだったので、8万年以上前であれば種々の面で発見の意義は大きいです。
a 出アフリカ定説の時期、態様の見直し検討が必要となる。
b アジア内の展開状況の見直し、新たな意味づけがなされる。
c アジアと欧州正面の比較、現生人類とネアンデルタール人の関係などの新たな意味合いが考えられる。
などいろいろな面で興味深い検討がなされていくこととなります。
1.発見について
中国主に英米(ロンドン大、ミネソタ大)スペイン等の研究者10数名が、湖南Hunan省Fuyan洞窟内で発見されていた初期の現生人類の歯を47個、ハイエナなどの哺乳動物の物とともに確認し、年代推定しました。
2.意味合いについて
これまでの私の認識に、発見場所の湖南省Fuyanをプロットすると下図のようになります。
発見された地層、歯などの状況から、現生人類であり8万年以上前となりますと、
まず、①出アフリカはもっと早かったのか? あるいは、②ユーラシアに渡ってからの遠浅海浜沿いの東進・北上ルートでの展開が極めて速かったのか?
何より、7万3千年前頃とみられる人類史に残るトバToba(インドネシア・スマトラ島中西部)の大噴火の前にアジアの楽園を通過して、中国南部に達していることになります。
従って、その時代に特にアジアの楽園及びインド亜大陸で暮らしていた多くの人は大変な被害を受けたことになります。
これまでの定説では、噴火後の6万年前頃に展開、到着したので、影響はそれほどのものではなかったろうという見方ですので、大きく覆します。
アジアの楽園は、7万年前頃の大噴火と1万年前頃の大水の2度にわたり人類史に残る大災害に見舞われたことになります。
恵まれた楽園で生活していた中で大噴火を経験して生き延びた(進んでいたであろう少数の)人たちと、全く知らずにおさまってから遠い所から楽園に来た人たちとでは、生活文化や精神意識に大きな差が生じていたものと思います。
また、海を越えて渡るサフルランドへの到着が、これまでの見方よりも4万年くらいは遅れることになります。
5万年前くらいに人類は言語面など画期的な進化があったとみられていますので、それまではやはり長距離の海を越えるのは難しかったのかなということになります。
そして、現生人類の展開の時期が、アジア方面と欧州方面ではこれまでの認識よりも更に大きな差が出ます。
欧米で関心がもたれるこの点に関しては、次回考えたいと思います。