図下 ハーヴァード医科大HMS発表の謎の驚きは長い間、➀シベリアのマンモス・ハンターがベリンジア地峡から米新大陸進入という主流「岩盤」説や②太平洋横断の荒唐無稽さから、余りに不思議であり何となく無視された格好でしたが、近年、米とブラジルの合同研究で同様の内容が確認されています。祖代研は、台湾Ami族の北上と中米コスタリカのCabecar族の南下痕跡としての重要性認識も踏まえ、かねて「環太平洋移住MPOR」説を提唱し、それに関する発信をしてきました。
図上 近年のDNA研究等から、日本人は主に南方から北上し渡海して北部九州から列島中に拡散したのであり、他方北米では、「最初のアメリカ人」は西沿岸を南下説の近年の高まりです。そして遂に米動画に北海道中心図等が登場し、また、「米先住民は最初の渡米ではない」という(勇気ある)驚きの発表もなされる状況(DNA分析から同様主張本が既に出版)となってきています。これらには、伊豆での3.8万年前の生業航海、青森・陸奥平野(当時)における東西合流の賑い、北海道最古の帯広・若葉の森遺跡、6千年前の北千島遺跡等の総合的な祖代研の長年の発信が支えと我田引水の推測をしております。いずれにしろこれら進展により、坪井学術用語であり鳥居実在発表の北千島コロボックル・留頓(るとん・Routon、仮称)にも光が当たり、祖代研はその埋もれた内外の資料の総合的な一挙公開を主張しています。
環太平洋の時計回り移住説が10年で今、急進展―日本祖代研究会(RGAPJ)