図中、世界第1級の研究機関である(独)マックス・プランク研究所の教授が、9千年いやそれ以前から日本語はアイヌ語だったという驚きの動画を発信(9千年前に何があったの?)しています。
図左下、日本語とアイヌ語の接触はそう古くはない論外の事ですが、政府・学界から訂正の申し入れもなく放置されています。図左、明治期の文明開化の日本考古学の祖モースがプレ・アイヌ(以前)としてはっきり違いを認識して始まり、東京帝大の坪井教授がアイヌ聴き取りを踏まえた北海道での現地調査後にアイヌ伝承のコロボックルを学術用語として採用し、祖史探求の自由活発な論議を始めたことから、現地調査も行ったミルンも坪井説の支持を表明しています。図右明治32年の北千島の現地調査で当初の残念な誤解が世間に広まったことがあったものの、優れたフィールドワーカーの鳥居龍蔵が、大正6年に北千島民はコロボックルであるとして(坪井教授説を認め)、学会で講演し人類学誌にも記述されたことが現在の基本認識です。そのコロボックルが小説で加害者として描かれ、あるいはファンタジーのおとぎ話のまま学術的に無視されて教育されることも無く、学問史で貴重な坪井教授の遺跡図が教室に貼られることもありません。北海道新聞では、鳥居龍蔵が坪井説を否定したという誤解のまま堂々と報道されています。他方、被害者コロボックルが、中條(宮本に変更)百合子により加害者として小説に描かれた事も正されずに放置されたまま、親しみある神様やファンタジーのおとぎ話になって今も語られています。勿論学問的には、アイヌ文化は13世紀からで、図左下のように言語学的にも日本語とアイヌ語の「両語の接触」はそう古くなく、9千年など全く論外で問題になりません。このような状況で図中下、アイヌを、アイヌの、1万年と誤解させる祭りが行われ、また、日本史教育においては北海道日本人が白紙になった時期があると誤解させる、世界の知る人が呆れロシア・プーチンを喜ばせる内容が将来を担う子供たちに振り撒かれている「子供脳のいじめ」です(「お母さん、土器作りしたボクの擦文人は何処に行ったの?」)。図中コレらのような誤った日本史内容が国連UNや国際社会に広められがちであり、コロボックルは正しく知られず、跳ね返って日本にも大きな害を及ぼしています。
日本祖代研究会(RGaPJ、略称:祖代研)は、加害者やおとぎ話とされる学術用語コロボックルと日本人類学の祖である坪井教授の復権について、政府と日本学術会議により速やかに内外の誤解を正す是正措置がとられるよう、強く求めるものであります。