世界人類史「最初のアメリカ人」、米ケネウィックマンが示す南方系痕跡が重要!

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歴史・人類史学を主導した欧米学者は、過去にジンギスカンから手酷い目にあった強烈な記憶からか、東部アジア人を新・旧、東・西・南・北を問わず「モンゴロイド」と称した事が、歴史を誤解させ理解を難しくしています。

現生人類の祖先である出アフリカ黒人は、ホルムズ(海峡)北側地域から東進(一部は北進)、過半が今は没している東南アジア・スンダランド大半島陸地から、更に東進し海を越えて南下して豪州へと、緯度に大きな変わりがないため学者が驚くスピードで6-5万年前には拡がりました。この①海浜と草地・熱帯雨林のスンダランド地域の暮らしで黒人が「インマレイド」(仮称)に変化し北上(沿岸を、内陸河川を遡行)して拡がりました。そして、②モンゴル・シベリア南部地域で寒冷・寒風・降雪に適応し「モンゴロイド化」しました(1万年前頃か)。西方の中央アジアから東進した種族を加えた③そのモンゴロイドが、ジンギスカンよりず~と前に、今度は強い影響力を持って南下し拡がったのが東部アジア人類祖史の基本です。言わば、「ローラーが先ず南方から北上し、次いで南下」した訳です。戦後、特に近年の東南アジアにおけるモンゴロイド系の著しい伸張が目立ちます。従って、目は口ほどにモノを言いで、最初に北上したインマレイド系と身体特に寒風・降雪にさらされて変化した新モンゴロイドの顔面の違いが一見して写真のように分かります。注目は米ケネウィックマンで、当初西洋人系かと言われ騒ぎになりましたが、DNA分析でもはっきりアジア系で、北西海岸コロンビア分岐点で川を遡行したものであり、9千年前に明らかに南方系である痕跡を残しています。また他の影響が比較的少なかったと考えられるアンデス高地民も、その痕跡を依然として残しています。

考古学の 北西沿岸ルート・第1波、北海道・ベリンジア南岸の一時的列島ルート説と矛盾が無いです。近年、「日本人はどこから」で巷間のDNA調査による図表をもって、科学的と称して語られていますが、実は「標本コンシャス」つまり標本をどう選んだのかがしっかり説明なければ、意義が少ないです。標本を選んだ段階で、A北上インマレイドの南方系、B新モンゴロイド系、C混合系がある程度分かってしまうのです。やはり問題は、何を大切に思い、どういう暮らしぶりかという事こそ重要なのです。次回、細部説明します。

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