世界史界の課題「最初のアメリカ人」First Americansに関し、従来の北米内陸の通路「無氷回廊」Ice Free Corridor からではなく、近年では北太平洋の昆布ハイウェイKelp Highwayの沿岸から進入したCoastal Migrationとする新たな説を踏まえ、米2学者が北海道発の千島列島ルート仮説(右図②)を発表(①から可能)しています。
この事は、青森から北上し3.5-3万年前に北海道の暮らしに適応して拡がった(北海道地域の旧石器遺跡状況が示す)北海道祖人Proto-Japanese Hokkaidoが注目され、鳥居が北千島で調査した”遊動“海民である第1アイヌ(北千島から得撫までに”遊動“居住する人々を鳥居が命名)が、系統の子孫である(前回の海民性の入れ墨など)と考えられます。①彼らは、住む地名の基礎ルートンを種族名の自称に使用していたこと、②かつて北千島のみならず、カムチャッカ半島南端ロパートカ岬にもいましたし、さらには以北にも同系種族が居た事は歴史上重要であり、それらの人々を彼らの自称を尊重し、総括的に「ルートン」(英語表記は、このカタカナ発音からRouton)と呼称して千島ルートrouteの意も込め、また今日の史界の状況を踏まえて日本のみならず世界にある誤解も正すべく、日本祖代研究会は提案し使用しています。現下の状況で北海道史とベリンジア周辺地域の状況の解明は、近年のDNA分析や水中調査などを含めて重要であり、その状況を子供に教え世界に発信し国際共同研究や遺跡の保護に、積極主導的に取り組むことが必要です。