日本史は巷間に誤解が多く、①マンモス・ハンターも騎馬民族も来ず、先の大戦でも敗れて占領軍が来ましたが大量混血は無く、大陸のような民族的な入れ替わりが歴史上無かった事は特色です。
基本的に五月雨の渡来ですが、時代を経て戦いに強い富者のDNAの影響が島国に拡がったものです。明治の文明開化で列島史始まりの実証的な研究において、東京帝大の坪井教授は遺跡遺物の調査から「本邦の石器時代人民は一種類(コロボックル)であった」と明言しています。教室は扱っていませんが、コロボックルをおとぎ話と片付けるのは誤解であり学術用語をめぐる正しい内容とおとぎ話を加えた教え方とせねばなりません。そもそも②、出アフリカの新人類黒人が亜熱帯を越えて「北インマレイド」に変化し、約4万年前にフネで家族が北部九州に渡海して長く重要な基層の「祖代」が始まり(縄文を加えて「基盤」)ましたが、欧米先生が「古モンゴロイド」と呼んだのが誤解の元で、寒冷・降雪・寒風に適応して身体変化したモンゴロイド化人種の登場はずっと後の事〔2.5-1万年前から、(米)Harvard大 Dr. Howells〕です。テレビ番組などでDNA分析を紹介し誤解させる弥生人なんていません。江戸人と明治人も外見が大きく変わったものの、中は替わっていないことは皆承知の事です。五月雨渡来の人々を過度に強調するのは誤解の元です。それよりも、最新の研究で神武東征における最初の内陸進入の試みにおける日本書紀の記述と河内潟の古地形分析の状況が一致していること(「日本の誕生」、長浜浩明)が分かり、文献学の進展もあって(仏)レヴィ・ストロースが正に「日本は神話から歴史が滑らか」と説くようなことから、年表を新しく理解すべきでしょう。
また、人々の歴史において重要な言語面の研究においても、欧州諸国は成り立ちの歴史が分かっていますが、孤立語の日本語は、祖語が古すぎて辿れません。南北に長く当然に表現も相当に多様ですが、新旧や地域変化の違いであって日本語であることははっきりしています。学者先生はことさらに地域文化の違いやDNA特性の地域における違いを言挙げしますが、世界から見れば皆、日本人なのです。誤解を正し研究の新動向について教室に世界に。