「最初のアメリカ人」問題について、米オレゴン大のJon M. Erlandson教授は科学誌National Geographicで、「昆布ハイウェイを舟で沿岸からやってきたのではないか」と新説を提唱し、「舟を操る海洋民が日本に居た」と述べていますが、これに対する日本の反応が今一つなのは驚きです。
教授の発言の背景には、3.8万年前頃から黒耀石を採取するために、伊豆半島から20km以上離れた神津恩馳島に黒潮分岐流を越えて行き来していたこと (黒耀石 原産地分析と 交換の痕跡から) が知られているのです。
シベリアや北東アジア 地域で、1.6万年以前に舟を操っていた種族は、「日本祖人」以外見つかっていません。シベリアの狩猟族が舟を造って操り、厳しい北の海に適応するのは、とてもとても大変なことです。正にハワイに繋がる当時の「米臨海」地域と北海道の道東は、 環境が そんなに大きく違ってませんでしたから、行けた筈が無いと言う人の理由が分かりません。
日本祖代の人骨としては、沖縄石垣島で2.7万年前の人骨がはっきりしてますので、「日本祖人」と大きな違いは無かっただろう考えられます。
先生、子供たちに「世界先史の金メダル」のこと、舟で入って行った「最初のアメリカ人」の事を教えましょうよ。 G20で来ている人たちにも。