現生人類同様にアフリカで誕生し、変化を生みながら世界に拡がったヒト細胞白血病ウィルスは、①中国大陸と朝鮮半島で見つからない事から、イラン~インド~(今は過半が没しているスンダランド地域)ニューギニアから、沿岸を北上したことを窺わせます。
人類の豪行きはインドネシ・スラウェシ島を東進する北ルートとみられ、90kmをフネで越えてますので、②点線図の正に黒潮沿いの海民の北上も考えられます。さて、日本列島内は③のように、九州・沖縄、太平洋岸、離島・山中の過疎地に残っていますが、万年前の列島が、沖縄から北海道まで離島・山中を含め均一性のあった事が注目されます。アメリカ新大陸では、④北米のイヌイット、インディアン、南米のインディオが、ベリンジアを渡ってウィルスを持って行ったとみられ、世界的には、一般に渡米はシベリアBルートが認識されていますが、北海道から北上してベリンジアに至る点線Aルートとその大平洋沿岸南下(昆布ハイウェイKelp Highway)も考えられることが注目です。
⑤北米先住民の大多数がケニアやパプア同様に血液O型であることは、始まりが少ない人数、例えばフネで五月雨式に入って行った事をうかがわせ、Aルートと矛盾はないです。また、⑥南米アマゾンの古部族のDNAが、スンダランドや豪の万年前の人々と類似な事(Harvard Medical Schoolの分析結果)も、⑦松本博士の環太平洋の言語の類似性(RとLを区別できないなど)と共に注目され、スンダランド~日本列島~ベリンジア南岸~太平洋沿岸を南米までの時計回りの⑦MPOR説が導かれるものと考えています。子供に教え、世界に発信を。