第1図、日本列島史の始まり祖代(約4万年前、北部九州~)の世界考古学史上の金メダル、古さで日本特有の磨製石器が、なんと3千円足らずでネットオークションに売りに出されている大恥です、年表を見てください。しかも今、その時代の祖人・北海道Proto-Japanese Hokkaidoは、沿岸からフネでやって来たという「最初のアメリカ人」Nativesとの関りが注目なのです。
つまり、3万年前からの北海道人が、下図のように食豊かなKelp昆布 Highwayを千島列島、ベーリング海 へ北上を続けて、 沿岸からの現生人類の初渡米 問題 への関り(ベーリングに向かい ”登山”し、カナダ・アメリカ沿岸を”下山”) の可能性 で、注目されているのです。
それでは貴重な石器が軽々しく売られているのはなぜかと言うと、 下第2図、「北海道の旧石器(祖代)からオホーツク文化まで」と銘打たれた権威ある展示会が、パンフの中心はオホーツク文化遺物であり、「北からの文化の波」と言う紹介が、南方から北部九州に家族がフネで渡海し、その後の長い間の北上列島史と異なっていて誤解を生む羊頭狗肉のものなのです。
パンフも3万年前からとする道史で、北海道中部以南から関連する北部東北・青森の遺跡紹介はたった1ケ所という異常さですし、3万年前から1.8万年前の第1の北の文化の波とする時代までの1万年間以上の歴史は無いようですから、祖代の金メダルも気にならないのでしょうか、驚きです。第1図年表の一部に過ぎない「北からのオホーツク 文化の波」を過剰に強調するのも誤解を生む印象操作です。下図のように、祖先の日本列島史は、南方から北部九州に渡海し、北上して関東甲信越で賑わいを見せ、狭くなった津軽海峡を越えて3万年前には雪と寒気の北海道暮らしに適応していたのです。そして、プーチンもいませんから食豊かな昆布ハイウェイの北上を続け、最初のアメリカ人に関っただろうと言う事です。
因みに 下図年表のように 、オホ-ツク文化同様にアイヌも鎌倉時代から和人と共存しているのを”先住民族”とドサクサの決議で誤解を与えてますので、父祖の地の歴史は全く問題だらけです。
正しく子供に教え世界に発信し、アイヌ・ウポポイの膨大な予算を、真実の北海道史の研究及び遺跡と遺物の保護に充てましょう。
(参考)
Mituaki Matoba
4月発売予定の『現代語で読む〝蝦夷島奇観〟』の最終校正も終わり、表紙も決定しました。今回は〝蝦夷島奇観〟から50項目を選んで紹介しました。江戸の古文献からもアイヌが先住民族ではない証拠がたくさん出てきます。 現在『続・現代語で読む〝蝦夷島奇観〟』を書いています。こちらは残り53項目を現代語で紹介します。解説や考察のために新たに読んだ文献からの発見も多く紹介したいと思います。