日本の始まりについて、図左の緑葉ふんどしの南方人が北上して海を越えて九州に来て、「日本祖人」となったものです(納得ですよね)。図右の 南・西・北の 黄色3方向をよく見ますが、もはや歪曲印象操作と言ってよいレベルの誤りです。時代の全く違うものを併せているのは、北上史を誤解させ、アメリカへ向かって北上して行った可能性を表現してないので、世界人類史に寄与せず 、鎌倉時代以降のアイヌをも 誤解を与えています。先生は大陸・半島からとよく言いますが、出アフリカ後、内陸をどう移住してそこに至ったかを言うことは無く経路の痕跡も有りませんので、 歪曲印象操作だと言われても仕方ありませんね 。しかも南方から太平洋沿岸を北上して行った最もありうべき北東ア平野の沿岸「赤ルート」を認識していません。
沖縄も地域の遺跡遺物を観れば九州から南下して行った可能性が高く、樺太も北海道の白滝黒耀石の存在から北上を見なければダメです。日本列島史は先ず、南方から北上してほぼ列島中に行き渡って基盤が出来て、その後時代を経た後、西から北から新たな狩猟族が入って来たと認識すべきです。この事は我が国の生活の基本となる習俗や信仰の理解にとって、重要なことです。宗教、文字、制度、外からいろいろ入って来ましたが、 長い歴史の厚みから 、みんな「日本教」で和風に変形して取り込んでいます。「日本祖代」と次の縄文時代という、日本史の93%を占める長い 時間の積み重ねは決して無視できません。