現生人類史については、最後の米新大陸への移住問題が、万年前のことですから議論は続いています。それも、①米新大陸へはベーリング地峡からではなく、昆布ハイウェイから舟で、②万年前の大西洋横断渡航はやはりムリ、が今の定説です。出アフリカ後の移住の流れは、最新の遺跡・遺物の発見状況からも、南米に至るまでの環太平洋移住(Migration Pacific Ocean Rim, MPOR)自説が有力になって来ています。そして、この4~3万年前の「日本祖人」史は、現生人類史の基準となる重要なモノなのです。
環太平洋パートナーシップの TPPが発足し、新たな経済協力・連携が発足しましたが、正に、それは現生人類の移住の流れに符合してますので、いずれ「先住」民祭りが催されることになるでしょう。おそらくSundalandに7~8万年前頃から、そして東進豪~北上台湾~日本列島~北南米大陸太平洋岸の先住民に注目が集まります。鎌倉時代からの新参のオホーツク人アイヌは、全くお呼びでは有りません。先に住んで居たかどうかの歴史問題と人権問題は別ですから。(了)