現生人類のアジア史上、3つの大きな人の移動が有りました。#1出アフリカ後の拡がり(下図黒色)で、約4万年前に日本列島にも及び「日本祖人」の例として 石垣人 が発掘復元されました。次に、更新世と完新世の大転換期の#2沈みゆくSundalandからの人や神話などの移動(赤色)です。そして、#3内陸モンゴロイドの南下(白色)であり、実はハワイやモアイ像のイースター島などの太平洋諸国はこの波が及んだものです。
西洋人が、ジンギスカンにびっくりしてアジア人を新・旧モンゴロイドと名付けたのは全く不適切で、「インマレイド人種」がホントの特色であり、また、#2沈むSundalandの影響認識も同様に不十分で、朋友のDhani Irwantoが詳細を研究して発表しています。これ等は西洋人が陸地の歴史に捉われたのを是正する「沿岸史観」と呼ぶべきものです。さて、現生人類史最初の拡がりで数十kmの海を越えて。6.5~5万年前頃に豪に渡ったアボリジニは正にその後の苦難の「先住」民であり、この3つの波にも入らない鎌倉時代頃からのアイヌ文化人など一緒にしないでくれというところでしょう。
原爆の贖罪意識が南京大虐殺の大ウソを生んだように、豪アボリジニや米インディアンに対する贖罪意識がウソ「先住」民アイヌ話を生んでいると言えるでしょう。更に、噴飯ものなのがアイヌには白人の血が入っていると言う話が国連などで根強く後押しをしているとみられます。裏付けのない歴史のウソは、慰安婦話のようにいずれ正されますが、日本国会の罪は重いです!(了)