日本列島史の始まり、不思議な資料にご注意!

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最初の日本人、誰もが関心をいだくテーマで、学界では4万年前頃に九州へというのが定説です。

3.8万年前に伊豆の海を行き来していたことが、原産地黒耀石の遺物分析から分かりますので。

しかし、不思議な資料(下図左)が出回っています。

なんと標題は同じくし、意義不明な3万年前を採りあげ、かつ3ルートからとしています。

3万年前は、「日本祖代」(縄文時代の前・先代・列島史初代)の前期の終りで、此の後、鹿児島姶良大噴火が起きました。

さて、おそらくこの「3ルート」を言いたいために全てが誤解を生みやすいモノとなっています。

最初の日本人は、九州から1ルートの「日本祖人」たちなのに、誤解を生む説明となっています。

矢印が変な対馬ルートとある(左図白字)は、その人たちは元々何処からどういうルートで来たの?

沖縄ルートは、最初は九州から南下して来たのでしょう!

北海道ルートは、最初は狭くなった津軽海峡を越えて本州から来たんですよ!

と、列島に残された遺物からは誤解を生むような、普通に考えてツッコミ所が満載なのです。

何故、こんな変な資料が出て来るのか、ホントに不思議です。

(了)

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