4万年前頃、曙海を越えて家族で九州に3万年前には北海道にまで拡がった日本祖人は、3.7万年前に神津・恩馳島の黒耀石を採取しに「伊豆海峡」を舟で渡って行き来していたことが、ホントかと言われる世界の驚きです。
当時は海水面が数十m低く、伊豆諸島は今より陸地が拡がっていましたので、この海を「伊豆海峡」と私は呼んでいますが、それにより世界の驚きはそれほど不思議ではないです。
そもそもが渡海の民で、海峡行き来も北極星と太陽を目印に舟を進めれば迷子にならずに出来ます。
特に、宝物黒耀石を積んだ帰りの重い舟を北極星に向けて進めれば帰れ、しかも縄文早期から確認される、黒耀石の集散根拠地(縄文中期)で目立つ丘陵の見高段間遺跡が、恩馳~北極星の正に線上にある事が重要です。
半島側から流れのある海峡を太陽を目印に対岸に渡り、今の諸島海岸の歩けるところは舟を曳き、要すれば海岸で一泊、目的地で日中に採集して、暗くなって北極星を目指して仲間の所に帰れば、変な所に上陸して襲われて宝物を奪われる事もありません。
世界の皆さん、日本祖人の海峡行き来は、ホントです。
蛍光X線分析装置などで、科学的にも実証されています。
(了)