前回、4万年前に九州に渡海して来た日本祖人の早い段階における日本の中央部の連接、即ち新潟・北陸と大関東の結びつきを、当時は前者に大雪が降らなかったことや中央山地の黒耀石を挙げるなどしてお伝えしました。
下図左で分かります様に1,500万年前(!)に観音開きが閉じるように日本列島が出来ました。
日本祖人の時代から今も中央部が特異な意味を有していることが関連付けられるのです。
次に、旧人のデニソワ人は、アジアのネアンデルタール人とも言え、古いSundaland地域系の人のDNAに4%くらい含まれる交雑が知られています。
そして現生人類が結局生き残ったのは、運動能力、何よりも記憶・言語を司る「小脳」による思考力の差だと言われていますが、それと共に「犬」のせい(パットシップマン本)とも言われています。
日本の発見最古の飼い犬は「夏島貝塚」で見つかっています。
現生人類が列島に来る前の大陸と陸続きであった昔に、デニソワ人が来ていた可能性は無いわけでは有りません。
そして前回は北海道に拡がるまで、降雪寒冷地に適応していくために1万年も要したとお伝えしましたが、もしかしたらデニソワ人と日本祖人が、いや祖人・犬のペアが、争って拡がるのに1万年を要したかもしれないというロマンを付け加えます。
いずれにしても、日本史は○○時代からで十分なんて傲慢です。観音開きが閉じる遥かな大昔から今に繫がる歩みが有ります。
子供たちに伝えていきましょう。
(了)