ナショナルジオグラフィック誌が、アフリカでの30万年前の現生人類・新人に係る発見を含む最新状況を4月号で特集しています。
日本列島史もしっかり世界史に位置付けられています。
問題は、①日本の始まりは南の九州から北海道への拡がりですが、時期をまぜこぜにして北からも同時期に来たような記述が国内資料にもみられる誤解です。
②千島列島が真っ白なため、普通の渡米有力ルートの認識が無いです。
特に、食料が期待できる手つかずの次の島が見えていましたし、せいぜい80km以下ですので、これまでの人類史から渡っていかなかったと考えるのは不自然です。(あのプーチンはいませんでしたし)
③Sundalandは過半が沈んだため、アジア・オセアニア史の重要地域でありながら、そこからの北上という普通の重要ルートの認識が不十分です。
④「昆布ハイウェイ」を通ってもっと早く渡米していたと考えないと、あんなに早く南米南端まで行かないでしょう。
当時は、Beringiaによって北極海の冷たい海水がベーリング海に流れ込まない温海で、ハワイに繋がる海の北の「昆布ハイウェイ」を行った事でしょう。
更に、実は今でも北海道とベーリングの例えばナバロン岬などは4℃程度の差しかなく、シベリア内陸の-60℃と全く違うこともよく認識されていません。
いずれにしても、私は世界に対する日本学界の説明アピール不足だと考えています。
(了)