(石田雅彦2018.4.4記事から作成)
スイス・チューリヒ大学と東京大学などの研究グループが、世界から集めた内耳(蝸牛含む)サンプル221から、3D立体データとして今回その分布特性を発表しました(発表図から筆者が作成したデータに人類足跡を加図したものが下図)。
チームは、人類がアフリカ起源であり、そこからの離隔がよく内耳の違いに合致して示されていると本研究の意義を評価しています。
また、インドネシア人は、先史時代は黄色の豪州やパプアニューギニアに近似しているが、現在の人たちはマレー諸島からの移民としています。
ここで注目すべきは、黄色の豪州と北米大陸北部地域の近似性です。
此の近似性の説明は、当サイトの先史時代におけるスンダランドから日本列島経由のベリンジア、南米まで、という日本祖人・子孫がしっかり含まれる環太平洋移動・移住MPOR説を裏付けるものであると考えます。
これまで報告してきました、Harvard医科大のSundaland地域と古いアマゾン部族のDNAの近似性やミトコンドリアからの人類史などとも併せてよく理解しうるものです。
(了)