最初のアメリカ人は、下図のA:海の民系か、B:内陸狩猟族系か、となりますがまだまだ世界のイメージはBのようで、かつ、時期はやはり極寒の地が温暖化して氷床も大きく縮小する1.5万年前頃というものです。
ここで、Aである3万年前の北海道の日本祖人の状況、北極海の冷水の流入が無かったベーリング海の状況、沿岸の水産食料源の昆布(kelp)ハイウェイなど当時の状況を考えてみます。
そうすればA:日本祖人は、3万年前から引き続き千島列島(少なくともオホーツク沿岸)を北上して、ルート上の最も寒いベーリング地峡地域を最寒冷期LGM前(2.5万年前以前)に通過できた可能性があります。
この事は最新の南米の2万年を越える古い遺跡の発見情報を考えますと大変重要となります。
さて、仮にBが通説よりも早く内陸から進出し沿岸の舟ルートに切り替え得たとしても、アラスカ湾の海岸氷床は厳しい大変な難所です。
浮氷に衝突して転覆などとなれば命に係わる事態です。
まして家族の移動ですのではっきり軍配は、Aに上がるでしょう。
米本土から南米までを視野に考えますと、北海道日本祖人の子孫の米沿岸の初進入による環太平洋移動・移住MPOR説を提唱する所以です。
(了)