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引き続き基層を探りますが、スンダランド会仲間が、世界の言葉の系統樹をアップしましたので今回は言葉に注目します。
出アフリカ後の人類の展開を考えますと、南方系言語として中国東沿岸・台湾の祖語が、既に内陸部系のシナ・コーカシアンに押されて痕跡が見えませんがあったでしょう。
1図 言語系統図
上図左部の中国、福建、タイ及び右上部の印欧系ヒンディー、ベンガルの言葉は、いずれも大陸の内陸発の新しい強い勢力により広められた言語ですね。
我がホームページで注目してきましたタミル語は、同じ国のヒンディーとは根を異にしており、お伝えしましたようにアルタイ系と同根です。
従いまして、日本語が似てるのはタミルだ、いやアルタイだという日本の議論はなんだかなあです。
そして日本語、また、韓国語も特異な扱いになっています。
そこでもう一度、いつもの人類の展開を再確認します。
2図 人類の進出図
当然、アジアの楽園Sundaland地域で暮らしていた人々は、前述の言語樹のマレー・ジャワ・比フィリッピン系の言葉を話していたことでしょう。
アジアの楽園Sundaland地域は、今のヨーロッパ共同体EUのようなものですので、北と南、東と西では言葉も相当違ったことでしょう。
但し、万年前の複雑でないコミュニケーションでしたので今のEUの国々よりは通じていたことでしょう。
さて1図について、地図の東西南北を反映し、当然人々が話していたアジアの楽園Sundaland語を記述しますと以下のようになります。
南の海辺-北上ルートはかなりイメージできますが、北の中国内陸語、日本や欧州に影響を与えたシベリア南部の言語については今後の研究です。
人々は、長い歴史において東西南北移動し、影響し合っていましたので確たることは分かりません。
しかし、基本的な成り立ちや相互の関係hubunganは上図のようなものと考えられ、生活文化の特徴とも符合する納得のいくものとなっています。
何より万年前の当時存在し、その後の陸地の海没に伴い一部は残り、消滅や離散した言葉も考えられる”スンダランド語”Bahasa Sundalandをまずはしっかり認識する必要があると考えます。